シュルレアリスム

現役美大生が解説!超難解な個性的現代美術・「シュルレアリスム」について

抽象表現主義の画家

抽象表現主義の画家たち

では、シュルレアリスムの画家についてお話ししましたので、今度はシュルレアリスムの次におこった美術運動、「抽象表現主義」の画家についてお話していきたいと思います~~~☆

ジャクソン・ポロック

ジャクソン・ポロックは、大きなキャンバスに、ためらいなくグワアアアアア~!!!!!っと絵を描く(汚す!?笑)というアクション・ペインティングの技法を駆使した画家なんです。もうね、ほんとうにためらいなくグワアアアアアア~!!!!!って感じで描いているので、ぜひご覧いただきたいです(笑)もう、その時の無意識の思いのままに描いているとしか言いようがない。構成なんて一切していないのだろうなぁ・・・と思いつつ、絵画としてきちんと額の中におさまって、それなりに見えるってことは、ある程度計算されているんでしょうね。実際、ジャクソン・ポロックの絵はきちんと計算されているのだ、という美術の解説も出ていますし・・・。この大胆な絵画を計算しているって、このひと天才・・・( ̄ー ̄)

アクション・ぺインティング

このアクション・ペインティングという技法は、抽象表現主義の時代に大いに人気を博した技法なんです。絵具などの絵画顔料を使って、キャンバスにきちんと形を描くのではなくて、上から顔料を落としてみたり、派手に飛ばしてみたり、抽象的な物体を描くんです。なので、この表現方法を用いた絵画は、絵そのものの評価というよりも、絵と、その絵を描く過程(どうやってアクションしてキャンバスにぶつけたのか)を重要視することもあるみたいなんです。画家たちは手に持った顔料をキャンバスに落ちるがままに垂らしていて、ただただ、キャンバスの周りを踊るように動いて描いたり、キャンバスの上に立って、無意識のままに、自分の知らない自分を描き出すかのようにして作品を仕上げていったといいます。この描き方も、想像すると奇妙ですよねぇ~・・・(^^;)

バーネット・ニューマン

バーネット・ニューマンの絵画はきれいですよ~。だってね、キャンバスを1色で塗りつぶしたり、2色か3色でキャンバスを区切ってそこを塗りつぶしたり・・・。単純というか、一見、簡単と言うか・・・。センスが良いと言えばセンスが良い作品、でも、それが何を意味しているのかは、奇妙なシュルレアリストの作品よりもわからないかもしれません。塗りつぶされただけの絵画なんて、見る人にどんな影響力があるのか!?とおもってしまう私ですけど、やはり抽象表現主義のアクションペインティングは、作品そのものよりも、「作品がつくられるまでの過程」「どんなアクションで作られた作品か」ということに重きを置いているので、絵画の良しあしについては・・・二の次なのかな!?あ、これは私の個人的な感想ですよ!!もしかしたら、このニューマンの絵に感銘を受けている方々も現代にいらっしゃると思いますから、その方々の意見はまた違うとおもいますしね!!

マーク・ロスコ

マーク・ロスコもバーネット・ニューマンと同じように、シンプル大魔王!!2色・3色・4色くらいの少ない色身で、キャンバスを塗っている感じなんですけど、個人的にはバーネット・ニューマンよりも温かみがある感じで好きかも☆バーネット・ニューマンはわりと、きちっきちっと、色を分けて描いて(塗って)いますけど、このマーク・ロスコの作品はけっこう輪郭をぼやかして描いていたり、絵画の色自体も暖色系が多くて温もりがあるイメージなんです(^^)って私がこの画家の作品好きだから、ひいき目で見てるのかもしれないけど(笑)

でも、暖色の色味だけれど、どことなく不安感をあおる暗さも持ち合わせていて、そこはやっぱりシュルレアリスムを受け継ぐ抽象表現主義の特徴なんだな~って思います。

ウィレム・デ・クーニング

ウィレム・デ・クーニングは1950年代初期から「女」シリーズを描いている、「女」の絵の有名な画家なんです(^^)といっても、口が裂けても「美しい女性を描いている」とは言えないかなぁ~・・・(笑)どちらかというと、ちょっと強暴的だったり、顔が崩れていたり、見ていて気持ちの良いとは言えない女性を描いています。そしてウィレム・デ・クーニングの描く女性像は、具体的とも抽象的ともいえない、中間くらいの表現になっているかなあーと思うんです。ただ、本人は美しい女性が好き、と言い放っているので、あくまでも美しい女性が好きだけれど、その女性たちとの経験を通してウィレム・デ・クーニングが感じた女性の内面などを描いているのかなぁ~と。あ、個人的な感想ですけど、たぶん皆さんウィレム・デ・クーニングに関しては、同じように思うのではないかと考えています。

ウィレム・デ・クーニングの作品の特徴

「女」シリーズ以外でも、非常にカラフルで激しい筆づかいが特徴のウィレム・デ・クーニングの作品。その筆使いの激しさから、一見残酷な絵にみえてしまうこともあるんですけど、題材はまったく残酷ではないんです。筆使いと色使いでこんなにも作品の印象が変わるのか、と教えてくれる画家さんです(^^)

ロバート・マザウェル

アメリカ人画家でのロバート・マザウェルの作品は、非常にシンプルで、飾り付けないその描き方が特徴的ですよ!!でも、コラージュなどの絵画技法を省略することなく、技法はきちんと駆使していたと言います(^^)まじめさんですね(笑)そしてアクションペインティングに尽力した美術家の1人としても知られています!!アクション・ペインティングを多くの美術家に知らしめたのも、ロバート・マザウェルの存在が大きかったといえますね(V^-°)

ロバート・マザウェルの考え方

美術は独自の感性で誰にも真似できないものを作りたい・描きたい・・・と思いがちです。私もそうでした(笑)でもロバート・マザウェルは自分の作品は真似から始まり、真似するのをやめようとは思わなかったそう。誰も独自の作品を作らなくてはと気張る必要などなく、確立された伝統美術の中で仕事をしていれば、おのずとその人の独自性があらわれる、と考えていたんだとか~!!は~、私の気持ちも少し軽くなります、マザウェルさま~~~!!!

ロバート・マザウェルが創作で挑戦してきたこと

ロバート・マザウェルは気づいたらシュルレアリストの一員になっていたと言います。自然な流れだった・・・ということですよね、きっと(^^)無意識や、自由な発想、自動筆記(オートマティズム)などの問題にもとても興味があったそうです。そして、ロバート・マザウェルが創作で挑戦してきたことは、無関係な物事を、どうやったらひとつのまとまりある作品になるかということなのだそう。シュルレアリスムをはじめた時から、ずっとこの挑戦をくりかえしていたとか。そして、その後、抽象表現主義に自然な流れで移行していったそうですよ!!ほんと、まじめなお方ですよね~!!